STEP2 進路えらびのマップ

進路えらびマップとは?
What is SHINRO ERABI MAP?

高校から先の進路は、小・中学校までと異なり、バリエーションが豊富、選択肢が増えます。

高校になると、学習内容や授業の進め方、生徒たちへのサポート体制も、中学校までにはないスタイルで進む学校が出てきます。

  • 基礎の学習を重視する学校、一人ひとりの子に合わせてカリキュラムを作る学校
  • それぞれの子の興味、好きなことを専門で学べる、専門学科・コースを用意している学校
  • 生徒たちの学校生活を支える、コミュニケーション面でのサポートを用意している学校
  • 就労・就職に向けたカリキュラムが充実している学校
  • 特徴のある部活、クラブがある学校

このように個性豊かな学校が多くあるということは、高校から先の進路では「子供本人に合う学校」を見つけやすいということです。

高校から先の進路、6つのカテゴリー

一つひとつの学校を見ていく前に、大枠としての学校の種別を見ていきます。
法律的な分類ではなく、よい学校を見つけやすくする「進路えらび」のための6分類です。

公立―普通科の高校
② 公立―専門科の高校
③ 公立―チャレンジ・エンパワメント・クリエイティブスクール/単位制・定時制高校
④ 公立-特別支援高等学校
⑤ 私立―普通科・専門科の高校
⑥ 私立―通信制・サポート校

各ゾーンに、どんな可能性がありそうか?
・どのゾーンならば、よいライフスタイルを作っていきやすそうか?

をイメージするための参考です。

STEP2 進路えらびマップ・高校編 前編(動画で解説)

① 公立―普通科の高校

・学習内容は高校の範囲
部活があり学校行事があり、公立の小・中学校とほぼ同じスタイルで進んで行く

*入試は中学校の内申点と学科試験が中心

② 公立―専門科の高校

・学習内容はそれぞれの専門の内容
工業/農業/商業/水産/看護/福祉/情報/理数系/国際など様々な専門がある
実習や体験学習の割合が多く、将来の仕事につながっているという面がある


*入試は中学校の内申点と学科試験が中心

③ 公立―チャレンジスクール・エンパワメント校・クリエイティブスクール等/単位制・定時制高校

● 各都道府県が用意している、発達障害を持つ子、不登校を経験した子、小・中学校で実力を発揮できなかった子の入学を前提とした高校

・学習内容は、基礎からの学び直し、体験学習を中心とした授業など、各学校による
 
少人数のクラス編成、1クラスを複数の先生で見ているなど、ケア、配慮がある。


*入試は中学校での成績、出欠は不問/作文と面接が中心
※一部の都道府県では、●の内容 を<単位制の高校><定時制の高校>で実施している。

④ 公立-特別支援高等学校

<普通科>
・学習内容は、言葉、身辺自立、日常生活に必要なことなどがメイン
 
<専門科>
・職業コース/就業技術科/職能開発科など(名称は都道府県による)
情報系、看護、保育、クリーニング、清掃、調理など様々な専門がある
・学習内容は、実習や職場体験を重ねながら就職に向かう


*入試は中学校の調査書・作文・学科試験と面接など


公立で用意されている高校(= 4つのゾーン)の紹介は、ここまでになります。
後半は、私立高校と、私立・通信制/サポート校を見ていきます。

STEP2 進路えらびマップ・高校編 後編(動画で解説)

私立高校、私立・通信制/サポート校は、各学校が独自の教育方針・教育理念を元に動いており、さらに多くのバリエーションがあります。個性の強い学校が多いのも特徴です。

⑤ 私立―普通科・専門科の高校

・学習内容は、
学進学を目指した学習
+基礎を重視した学習
+習熟度別での学習
などのほか、

+専門分野の学習
+就職に向けたプログラム
を用意している学校もある。

クラスの規模、授業の進め方、先生たちの生徒への関わり方も、各学校にかなりの特徴がある。

*入試は各学校次第。学科試験のみ(中学校の成績不問)/中学校の調査書と学科試験/作文と面接のみなど。

⑥ 私立―通信制・サポート校

●サポート校のなかには、発達障害を持つ子、不登校を経験した子、小・中学校で大変な思いをしていた子「全面的にサポート」している学校が多くある。

・学習内容は、
+大学進学を目指した学習
+基礎を重視した学習
+一人ひとりの子に合わせたカリキュラム
+本人の趣味を題材に進める学習
など非常に幅広い。

+プログラミング・音楽・イラスト・調理など、専門学校として進んでいる学校もある。

*入試は、ほとんどの学校で中学校での成績・出欠は不問。面接のみ、面談と作文などが中心

・サポート校の仕組み(補足)
サポート校は通信制高校の仕組みを活用しているので、必ず通信制の高校とセットです。通信制高校は、各科目に定められた単位を取得していくことで高校卒業の資格が取得できます。サポート校には、この部分のサポートがついています。
「通信制高校のみ」(サポート校無し)で進む場合は、学習課題への取り組み、レポートの作成・提出のマネジメント、スケジューリングなどを全て自力で行うことになります。


『うちの子にとって「よいライフスタイル♪」を作りやすいのはどのゾーンか?』
よい学校を見つけやすくするための進路えらびマップ、解説はここまでです。

この先、ステップ3《よい学校の見つけ方》では「各学校のデータ」を見ていく際のポイントなど、<進路候補のえらび方><実際の進路希望先の決め方>についてお話していきます。


「進路えらび」3つのポイント
3 STEPS of SHINRO GUIDE

親子でよく話をすること子供の意志を大事にすることはもちろんのこと、それに加えて次の3つの視点が不可欠です。
ステップに合わせ、3つのポイントを解説していきます。

STEP 1

進路えらびメソッド

「進路えらび」で大切にしたいこと、子供の成長・将来と日々の暮らしの充実のためのポイント♪

STEP 2

進路えらびマップ

「どんな学校があるの?」選択肢が増える、高校から先のバリエーションについてのポイント♪

STEP 3

よい学校見つけ方

学校のデータ「どこを見る?」、進路候補の見つけ方と実際の進路の決め方や手順のポイント♪