STEP3 よい学校の見つけ方

よい学校の見つけ方とは?
How to find the GOOD SCHOOL?

「進路候補」の見つけ方
「実際の進路希望先」の決め方

WEB上には、様々な学校の膨大な情報があります。進路の候補をいきなり1つに絞るのは難しいし、絞る必要もありません。「進路候補」はいくつあってもよいので 「よさそうな学校」「気になる学校」「子供に合いそうな学校」をいくつでもピックアップしていきましょう♪

STEP3 よい学校の見つけ方とは?・前編(動画で解説)

学校のデータ、どこを見るか?

進路候補を選ぶ際のチェックポイント!

(1)~(3)のチェックポイント、具体的な項目を見ていきます。

学校のデータ、どこを見る?

*校風/学校・教室の雰囲気

学校により、かなり異なります。
静かな整然とした環境が合う子もいるし、にぎやかな方が自分も元気になってくるという子もいます。
ルールがしっかりとしているので居心地がよいという子もいるし、規則が少なく、自由度が高いから居心地がよいという子もいます。

クラスの編成/学校の規模

1クラス30名という学校もあるし、1クラス、4 、5人の少人数クラスという学校もある。
全校生徒1000名ということもあるし、全校生徒20名ということもある。

行事やイベントのこと

・体育や学校行事など、本人が嫌な場合は見学でOKにしている学校もある。
・先生たちから参加のお誘い、声掛けはするけれど、強制はしない、自由参加という学校もある。

先生たちの人柄や生徒たちへの関わり方/その学校に通っている子たちの様子

フレンドリーな先生が多い学校グイグイ引っ張っていってくれる先生が多い学校、など。
・生徒たちの雰囲気も、全体的にアットホームな学校礼儀正しい学校学校中に部活の声が響きわたっている学校、様々な学校がある。

《 CHECK! 》
これらの項目は、多くの子にとって、学校の居心地と関係の大きい内容
です。
「居心地のよさは、コミュニケーションのしやすさに直結」しています。

学習内容に関して

普通科5科目の学習を見ても、進学クラスがある/基礎の内容を重視している/それぞれの学び直しが可能など、様々なスタイルがある。
専門科/専門コースがある学校では、それぞれの専門の内容を中心に学習

☆カリキュラムは完全に一人ひとりに合わせて作る/本人の趣味や興味を題材にレポート、作品集などの成果物を作成することで単位が取れる学校もある。

授業の進め方に関して

集団授業がメインで、丁寧な補習も実施。
少人数、個別で進めていくスタイル。
・専門科/専門コースがある学校では、実習や体験学習をメインに進めていくことも多い。

☆また、文字の読み書きが苦手な子には、全教科、振り仮名つきのプリントを配布、PC端末を積極的に活用していこうという学校もある。

部活・クラブ

本人の趣味・興味・好きな内容の活動ができるか?本人にとって魅力のある部活動やクラブがあると、学校へ通うモチベーションになる。そこでの人間関係の発展なども見込める。

《 CHECK! 》
これらの項目は、それぞれの子の日々の暮らし、「学校生活の充実」や「その先の成長」と関係の大きい内容です。

  • カウンセラーの先生が常駐している
  • 休み時間も先生たちが子供たちに声をかけながら巡回している
  • いつでも使える休憩室を用意している
  • 教室以外でも授業を受けられる
  • しばしば面談、保護者と学校の連携重視

《 CHECK! 》
ある意味では最も重要な、学校で子供が安心して過ごせるか? と密接な内容。

各学校が用意している「ふだん」と「いざ」という時のサポートを必ずチェックしておきましょう♪ 

進路候補はどう選ぶ?

高校から先で「よいライフスタイル」を作れた子たちの様子を見ていると、チェックポイントの(1)〜(3)、全て揃っていないとダメ、ということではありません。

チェックポイント3つのうちの、1.5〜2個ぐらい、子供本人に合うものがあると「よいライフスタイル」が作れているので、「進路候補」を選ぶ時にも、この基準で選んでいきます。

たとえば、

  • 少人数で穏やかなクラス、とても居心地がよさそうだ
  • 部活・クラブで本人の大好きな活動ができる

1つでも「うちの子にぴったり合いそうだ」というものがあれば、進路候補にする。

さらに、

  • 真面目な校風は合いそう+少人数の授業はよさそう
  • 本人の趣味のクラブがある+カウンセラーの先生もいる
  • カウンセラーの先生が常駐していて+教室以外の居場所もある

「まぁまぁうちの子にも合いそうだ」というものが2つ以上ある学校も進路候補にする。

はじめにお話しした通り、進路候補はいくつあってもよいので、少しでも「気になる」「よさそう」「子供に合いそう」な学校は、全て候補にしてしまう♪というぐらい、気楽に選んでいくことをおススメします。

STEP3 よい学校の見つけ方とは?・後編(動画で解説)

実際の『進路希望先』の決め方

ここからは、実際の『進路希望先』の決め方についてです。
<進路候補>を3校ぐらい、できれば5校ぐらい見つけた後のこと、話を進めていきます。

気をつけてください!

実は、WEB上にある学校のデータやパンフレットの情報、いくら一生懸命に調べても、わからないことがあります。
しかも、その中に重要な内容が入っています。

たとえば「先生たちの人柄や生徒たちへの関わり方/学校に通っている子たちの様子」などは、いくら考えてみても、WEB上の情報だけではわかりません。

WEB上の情報で<進路候補は選べる>けれど、<実際の進路希望先>までは決められないということがあるのです。

では、どのようにして実際の「進路希望先」を決めていくのか? 話を進めていきます。

『進路希望先』を決めていく手順

学校に連絡をしてみる

<進路候補>にした、いくつかの学校、どの学校にも必ず相談の窓口が用意されています。
問い合わせ連絡先、入試相談窓口、個別相談受付など、電話でもメールでも、とにかく一度、学校へ直接連絡をして、先生と話をしてみましょう。
「今、連絡してOK」です。

この時に、具体的な質問をすると、進路選びがグンと進みます。
よりよい未来に向けての進路選びが、確実に一歩、進みます。
 
たとえば、

「文字の読み書きが極端に苦手なのですが、サポートはありますか?」
「感覚の過敏さがあり、どうしてもプールが苦手なのですが、通っても平気ですか?」

など、具体的な内容を聞くと

「スマホやタブレット、普段の授業で使ってOKですよ。」
「体育を見学にしている子、何人かいるから平気ですよ。」

など、WEB上には載っていない、具体的な話が聞けます。
 
多くの場合、電話で先生と話をしてみると、親の直感として「この学校、うちの子に、本当に合うかも♪」とか「ちょっと違うかな…」ということが感じられます。
 
ここまで進めてみて、少しでも「よさそう」「子供に合いそう」な感じがある学校については、次の手順へ進めます。

学校を訪れてみる

各学校には、学校説明会/個別相談会/体験授業/文化祭など、学校を訪問できる機会も用意されています。
 

学校を訪れてみることは『進路希望先』を決めていく際の必須のプロセスです。WEB上の情報だけではわからない「先生たちの人柄や生徒たちへの関わり方/学校に通っている子たちの様子」などがわかるからです。

また、個別相談会や学校相談会へ行くと、WEBに掲載しきれない、各学校のユニークな取組み、これまで積み重ねてきた活動のことなど、新たな魅力に出会えるということがしばしばあります。

進路選びのこと、子供本人がまだピンと来てない!?

<進路選び>は、ほとんどの子にとって、はじめての経験です。
<進路選び>に関して、高校へ通う肝心の本人が、まだピンと来ていないという場合、次のような手順も有効です。

親だけで一度目の学校訪問をする。
(子供が乗り気ならば、一度目から一緒に訪問)

・その中から、「子供に合いそう」「通わせてもいいかな♪」という学校は、子供と一緒に、二度目の訪問をする。

実際に学校を訪問してみると、

「先生たちが優しそうでよかった♪」
「あの部活、明日からでも入りたい!」
「この学校ならいいかも…」など、

<進路選び>に関してピンと来ていなかった子でも、体験を元にした感想<進路選び>の実感を持つことができます。

このような手順で進み、「子供の実感」と「親から見た学校訪問時の様子」を合わせ、親子で話をして『進路希望先』を決めていきます。

「口コミ」はアテにしない!
お父さん、お母さん同士での会話、WEB上への書き込み、身の回りには多くの「口コミ」があふれています。よく見ると、どの学校に関しても、必ずよい評判と悪い評判の両方があることがわかります。

学校に関する「口コミ」の実態は、通わせた学校が子供に合っていた人=よい評価/通わせた学校が子供に合っていなかった人=悪い評価、ということに尽きます。

「口コミ」はアテにせず、直接、先生と話をしてみて、学校を訪れて、「この学校が、うちの子に合いそうか?」を、必ず自分たち親子の目で確かめましょう。

\STEP3全体のまとめ/

〈進路候補〉の選び方から『進路希望先』(優先順位) の決定まで♪

〈手順のまとめ〉

① 進路候補を選ぶ!

<進路候補>はいくつあってもOK。気になる、よさそう、子供に合いそうな学校、すべて候補にしていく。

② 進路候補の学校に連絡!

<進路候補>にした学校、連絡をしてみて、直接、先生と話をしてみる!

③  “②”でよさそうな学校、必ず訪問!

先生と話をしてみて、少しでもよさそう、子供に合いそうな学校は、必ず訪問!
 「子供の実感」と「親から見た学校訪問時の様子」を合わせ『進路希望先』(優先順位)を決定する。

進路選び、全般について

学校を調べる、連絡をしてみる、訪問する。子供に伝える、親子で相談をする…、『進路希望先』を決めるには時間がかかります。時間に余裕を持って進めていきましょう。

<進路選び>は、高校から先でのよいライフスタイル、子供の成長と将来を見据えてのことですが、親子で進路を決めていくプロセス自体にも価値があります。

「何を大切にしていくか?」を、親子で一緒に考えたり、普段はなかなか話に出さない親の思いを伝えたり…、という貴重な機会にもなります。

高校に入る前の段階で、こうした親子でのやり取りを通じ「子供の成長が表れる、親子の関係が少し大人の関係になっていく」ということが非常によくあります。

『子供の気持ち、考えを大事に<進路選び> のプロセスを親子でよいものにしていくこと』

はぴねす子育てスタッフ一同、陰ながら、全力で応援しています♪


「進路えらび」3つのポイント
3 STEPS of SHINRO GUIDE

親子でよく話をすること、子供の意志を大事にすることはもちろんのこと、それに加えて次の3つの視点が不可欠です。
ステップに合わせ、3つのポイントを解説していきます。

STEP 1

進路えらび メソッド

「進路えらび」で大切にしたいこと、子供の成長・将来と日々の暮らしの充実のためのポイント♪

STEP 2

進路えらび マップ

「どんな学校があるの?」選択肢が増える、高校から先のバリエーションについてのポイント♪

STEP 3

よい学校の見つけ方

学校のデータ「どこを見る?」、進路候補の見つけ方と実際の進路の決め方や手順のポイント♪