通信制高校とは、どんな仕組み(卒業のための条件など)?

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通信制高校とは、どんな仕組み(卒業のための条件など)?

通信制高校とは?(卒業のための条件など)

少子化が進んでいる現在、全国の高校自体の数は減っていますが、通信制高校の数は増加しています。既存の中学・高校に合わない、不登校にする生徒の増加や、趣味を優先する生き方など、多様なライフスタイルのニーズに対応しているという状況があります。

通信制高校は、”通信による教育を行う”ため、普段の学習は自宅で行い、学校・キャンパスへの通学(登校回数)は少ないなどの特徴があります。卒業の際に得られる資格は全日制高校などと同じ”高校卒業”となります。

定められた単位を修得することなど、卒業資格を取得のためには、いくつかの条件があるので紹介していきます。

1)在籍期間が3年以上であること

「高校の卒業資格を得るには、3年間以上の在籍期間が必要」と学校教育法で定められています。そのため、1、2年生時に必要な単位を全て取得したとしても、3年以上学校に在籍しなければ卒業は認められません。

通信制高校に転入・編入した生徒に関しては、その前に通っていた学校の在籍期間も卒業に必要な在籍期間に含めることができます。

2)3年間で74単位を修得していること

卒業に必要な単位は74単位と定められています。それぞれの科目に、授業の時間数などを踏まえての単位数が設定されています。

3)特別活動の30単位を取得していること

特別活動には、科目の学習以外の内容、たとえばホームルームや体育、修学旅行などが含まれます。3年間で30単位取得する必要があります。これらの特別活動は、各学校のやり方で、1年間に必要なスクーリング日数(学校・指定のキャンパスへ登校する)として定められ実施されています。

これら 1)~3)の条件を満たすことで”高校卒業”の資格が得られるという仕組みです。

高校卒業までの学習の進め方は?

  • 学習=学校で指定されているテキストやWEBでの動画視聴などと合わせての学習
  • レポート=学習した内容に関するレポートの実施(定められた期間に学校へ提出)
  • ③テスト=学習内容の理解、単位認定のための試験

① 〜 ③を繰り返し、単位を取得していくことが基本になります。

このほかに

  • ④スクーリング=実際に学校・キャンパスに登校し、対面での学習、体育や面談の実施

① ~④を3年間以上かけて行い、卒業に必要な74単位を取得し、”高校卒業”資格を取得するということになります。

通信制高校の入試は? 難しい?

通信制高校への入学条件は非常に緩やかで、

  • 小中学校への登校の日数(不登校の経験)や成績は不問
  • 発達障がいなどの診断の有無も不問
  • 条件は「中学もしくはこれに準ずる学校を卒業した者」もしくは「中学卒業と同等以上の学力があると認められている者」ということのみ(年齢制限も無し)

※ただし、既に高校を卒業している人は対象外、受験資格はありません。
※公立の通信制高校では、学校と同じ都道府県に在住などの条件があることもあります。
※私立の広域性通信制高校では、入学可能なエリアが都道府県をまたぐこともあります。

入試の内容は、

*面接と作文のみという学校が大半

これは学習内容の理解度よりも、本人の意欲と態度を重視しているということであり、非常に多くの人に門戸が開かれているということでもあります。

こうした方針の表れとして、公立の通信制高校は4月の入学ですが、私立の通信制高校では4月・10月の2回、入学の機会を設けている学校も多く、編入・転入などをしやすい状況も整っています。

新入学・転入・編入での受験資格は下記のようになります。

  • 「新入学」=中学校を卒業見込みの人(主に中学3年生)
    =中学を卒業し高校への在籍がない人(中学卒業後、社会に出ていた)
  • 「転入学」=現在、ほかの高校に在籍中の人(休学中を含む)
  • 「編入学」=高校を中途退学した人

通信制高校、卒業までのポイント

通信制高校で高校卒業を目指す場合、

1・科目の学習
2・レポートの作成、提出(定められた期間に学校へ)
3・テスト(単位認定のための試験)
4・スクーリング(学校へ登校しての活動)

が必要になるわけですが、卒業までのポイントとしては

  • 学習計画を立てられること(1年間で目安として25単位取得など)
  • 在宅を中心に自ら学習を実施すること
  • 学習した内容を元にレポートを作成すること
  • 提出の時期を踏まえてのレポートの提出
  • スクーリングへの参加

などが挙げられます。

通信制高校のみで高校卒業を目指す場合、これらの内容を全て自力で実施することになります。通信制高校の卒業率は決して低くありませんが、マネジメントを含め生徒の自主性・主体性が求められる環境であることは事実です。

こうした状況を踏まえ、高校卒業をより確実にするためのサポートを実施しているのが通信制サポート校ということになります。下記も併せてご覧ください。

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