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発達障害の子の高校受験
発達障害の子の高校受験
発達障害・不登校を経験した生徒を受け入れている高校は?
小中学校までと異なり、高校から先の進路はバリエーションが豊富になります。通信制サポート校や高等専修学校を筆頭に、学習内容や授業の進め方、通うペースに関しても様々な学校があります。ADHD(注意欠陥・多動性障害)/ASD(自閉症スペクトラム障害)/LD(学習障害)/グレーゾーンであっても「子ども本人に合う学校を見つけやすい」、不登校を経験していても、特別支援学級に在籍していても「通える高校はある」、ということが言えます。
よい学校とは、「子ども本人に合う学校」のこと
もちろん、どこでも好きな学校へ行けるというわけではありませんが、発達障害の特性やそれぞれの子の状況に対するサポートを用意している学校が多くあるということは、<趣味や興味>を生かした高校生活、本人のペースに合った高校生活、よいライフスタイルを作っていきやすいということです。
特に、小中学校で大変な思いをしてきた子にとって、高校進学は、これまでのライフスタイルをリフレッシュし、暮らしを豊かにしていく機会にもなり得ます。親子で「よい学校=子ども本人に合う学校」を見つけていきましょう♪
どんな種類の高校がある?
教育課程による分類は「全日制」「定時制」「通信制」(※1)の3種類しかありませんが、
進路を考えていく時には、この分類では決めづらいので、「進路えらびのための6分類」を作成しました。
〜 高校・進路えらびのための6分類 〜
まず初めに大きく「公立」と「私立」の高校に分け、
さらに「公立」の学校を4つ、「私立」の学校を2つに分けます。
高校分類 | 分類 |
---|---|
公立 | (1)「普通科の高校(全日制)」 |
(2)「専門科のある高校」(農業・商業・工業・福祉ほか) | |
<チャレンジスクール・エンカレッジスクール(東京)/エンパワメントスクール(大阪)など> | (3)「定時制高校(地方を中心に)」と「支援教育を行う普通学校」|
(4)「特別支援学校高等部(職業系コース)」 | |
私立 | (5)「普通科・専門科のある高校」 |
(6)「通信制サポート校・高等専修学校など」 |
〜 どの学校に進学するとしても、必ず出てくる5つのテーマ 〜
次に、下記5つのテーマが(1)~(6)の各カテゴリーで、どのようになっているか? を見ていきます。
① 高校で学べる内容は?
② どんな支援・サポートがあるか?
③ 入試の方法と難易度は?
④ 卒業後・その後の進路
⑤ 学費のこと
公立・普通科~私立・通信制サポート校 / 6カテゴリーへの進学の様子
以下(1)~(6)の内容は、情報量が非常に多いので『先に、下記<STEP2 進路えらびのマップ>を視聴、その後、興味のあるカテゴリーを(1)~(6)の文章で確認』という手順を推奨しています。
☆進路ガイドSTEP2 進路MAP(前半7分/後半7分)
※下記、(1)〜(6)の文章は近日公開を予定しております。
- (1)公立「普通科の高校(全日制)」への進学
- (2)公立「専門科のある高校(農業・商業・工業・福祉ほか)」への進学
- (3)「支援教育を行う普通学校」「定時制高校(主に地方エリア)」への進学
- (4)公立「特別支援学校高等部(職業系コース)」への進学
- (5)私立「普通科の高校」「専門科のある高校」への進学
- (6)私立「通信制サポート校・高等専修学校など」への進学
- ◎ 高校入試における「特例申請」とは?
<高等学校の入学試験における発達障害のある生徒への合理的配慮> - ◎ 障がい者雇用とは?障がい者雇用枠で働くメリット・デメリット
参考:※1教育課程による分類(3種類)
分類(※1) | 概要 |
---|---|
「全日制」 | 基本として、月曜日~金曜日、朝8時頃~16時半頃までの学校生活、1日5~8時限程度の授業、学校教育法により修業年限は3年(3年間で高校卒業)。近年、単位制を導入している学校も増えている(2017年度で全4907校のうち965校が単位制=19%)。 |
「定時制」 | 勤労青少年のために1948年に発足した高等学校課程で、夕方以降、夜間に授業を行う<夜間定時制>が多かったが、現在では昼間に授業を行う<昼間定時制>や、昼間部・夜間部を併設した<昼夜間定時制(二部制・三部制)>なども増えている。1日4時限程度の授業、4年制の課程が多いが(4年間で高校卒業)、3年制の課程(3年間で高校卒業)もある。 |
「通信制」 | 通信による教育を行う課程で、学校教育法により修業年限は3年以上(3年以上在籍に高校卒業)。在宅を中心に、教科書や動画の視聴を通じて学習し、レポートの提出をし、添削指導を受ける。月に数回程度、学校・キャンパス・スクーリング会場に登校し面接指導やホームルーム、体育、テストの実施(スクーリング)、卒業に必要な単位を取得していく。少子化が進み、高校自体の数は減っている現在ですが、通信制高校の数は増えていく傾向にあります<3年制=222校/4年制=68校(2020年度)>。また、通信制高校での高校卒業をサポートするための「通信制サポート校」までを含めると、さらに多くの学校があるということになります。 |
参考)定時制課程・通信制課程高等学校の現状(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/047/siryo/__icsFiles/afieldfile/2013/07/12/1336336_2.pdf
参考)修業年限別通信制を置く学校数、入学状況及び生徒数(本科)(政府統計)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000032040543