高等専修学校とは?(高等専修学校のよいところ♪)

目次

高等専修学校とは?(高等専修学校のよいところ♪)

高等専修学校は、高等学校と並ぶ正規の後期中等教育機関であり、「中学卒業者を対象とした課程」になります。社会に出てすぐに役立つ実践的な職業教育を行い、いろいろな分野でスペシャリストを養成、高等学校の枠に収まらない多様な教育を行っています。<専門技術の習得>と<高校卒業の資格>を同時に学べる学校と言えます。

高等専修学校では、各学校が特色ある教育を展開
「実践的な職業教育」
「特定分野のスペシャリスト養成」

また、社会での自立に向け、個に応じた教育を行うなど
「生徒の多様なニーズに対応した学び」を提供しているのも特徴です。

<多様な個性のある生徒の自立>を支えている面があり、生徒自身の興味やチャレンジ、趣味や得意なことを生かして社会的な自立に向かう、という方向性があります。

専門分野の幅も非常に多く、それぞれの生徒の状況・特性、希望に合う学校を見つけやすいということも言えるかと思われます。

はぴねす進路ガイドでは「自分に合う学校=よい学校」としています。「進路えらび」をよりよいものにしていくため、≪よい学校の見つけ方(step3動画)≫もご活用ください。

高等専修学校の入試♪

高等専修学校の入試は? 難しい?

高等専修学校の入試は、専門分野を学ぶ学校が多いこともあり、≪入学後に学ぶ内容に関しての興味や意欲を問われるものが多い≫です。

入試の内容は、

  • 面接と作文が中心
  • 筆記試験が実施される場合も、合否の判定ではなく、その時点での学力を確認しておくためのものという位置づけ
  • 中学までの出席日数や成績は不問ということが多い

また、こうした入試に関するやり取りを、「生徒に自信を持ってもらう」「先生と生徒(保護者)の関係作り」の機会としている場合も多く、いずれも入学後の学校生活を円滑にしていくためのものということになります。
 
尚、どの学校でも、問われるのは専門分野への「興味・関心」であり、その分野に関する経験や技術を問われることはありません。知識にしても実技にしても、一から丁寧に指導してくれます。

高等専修学校の受け入れの幅は?

中学までの出席日数や成績は不問ということが多く、不登校を経験した生徒、発達障害の診断がある生徒、特別支援学級に在籍している生徒の進学も可能な学校が多くあります。

*生活面では

起立性調節障害などを筆頭に、これまでのライフスタイルとの兼ね合いで、朝起きられるかどうか、通学できるかの心配がある場合も、体調面・心の面でのケアに対応している学校がいくつもありますが、実技・実習の授業を中心に進む学校では、「学校へ通えること」は重要ということになります。

*学習面では

英語や数学といった科目の学習がある学校も多くありますが、内容理解に関する気がかり、続けていけるか自信がないなど、学習面に関することも、実技・実習などと同様にサポートが受けられる学校が大半です。

*その他

服装や校則に関しては、全日制の高校と比べると緩やかな学校が多いですが、専門の内容によっては、ユニフォームや作業着の着用など、服装も専門的なものになるということがあります。実技や実習で先生たちと直接関わる機会が豊富なため、先生と生徒の距離は近いことが多いようです。

どんな学校がある?

アート・デザイン/音楽・ダンス/パソコン・ビジネス/理容・美容/動物・ペット/看護・福祉/調理・製菓/自動車関連/電気工事士関連など、非常に幅広い分野の専門的な学校があります。実技や実習の授業の割合が高く、就職で有利になる資格の取得を目指す学校が多いです。

その先、社会へ出ていくこと、就職に向けての学びという意味合いが強いため、コミュニケーションを学ぶ、社会人としての振る舞いを身に付けるなど、専門以外の部分でも、社会での自立に向けた内容を学びながら就職・就労を目指す学校が多い。

学校生活全般を通じ、専任のスクールカウンセラーや先生たちが、進学や就職(特に就職という面が強い)までの道のりをサポートしています。

高等専修学校の学費は?

高等専修学校の学費は、初年度の目安として、50万円~120万円/年です。学校により、かなり幅があります(どの学校も、2年次以降は入学金などがない分安くなる)。

これは、学ぶ専門の内容により、機材・環境も非常に専門的になることなどがあり、学費の幅も広くなっているということです。

いわゆる<高校無償化>のこと

どういう形で通うにせよ、多くの場合、授業料の一部は「高等学校等就学支援金制度」など、いわゆる<高校無償化>と呼ばれている制度が利用できるので減額されます。実際に支払う額は各学校の表示している額よりも少なくて済むということです(国内の高校生の約8割が利用している制度・2023年)

国が用意している制度として、大きく次の2つがあります。

  • 高等学校等就学支援金制度(返還不要の授業料支援)
  • 高校生等奨学給付金(返還不要の給付金)

「高等学校等就学支援金制度」は、目安として世帯の収入が910万円未満の世帯を対象とした就学支援金で、国公立でも私立でも、全日制・定時制・通信制のいずれであっても対象となります。世帯の収入により、受け取れる支援金の額は変わります。

「高校生等奨学給付金」は、目安として世帯の収入が270万円未満の世帯、生活保護を受給している世帯が対象の給付金で、修学旅行費など授業料以外のものへの給付です。

制度の実際の利用について

ここで紹介した「高等学校等就学支援金」「高校生等奨学給付金」のほかに、「各地方自治体独自の支援制度」や「その学校独自の奨学金・特待生制度」があることも多いので、

支援制度の実際の利用については、個別相談や説明会など、進学を検討している学校とコンタクトをとる際に、直接聞いてみるのが確実です。

もう少し詳しく知りたい方は、下記もご覧ください。

参考)専修学校♯知る専(文部科学省)https://shirusen.mext.go.jp/koto/
参考)『未来をひらく高等専修学校』(文部科学省)https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1413725.htm

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次